事業の内容

 私たち日本フラワーデザイナー協会は、フラワーアレンジを通して花の魅力を伝える活動を行っています。1年を通し日本の花文化を体験してもらうことにより、子どもたちに四季折々の自然や行事に込められた人々の思いを感じ取ることができる、心豊かな人になってほしいという思いから、この事業を企画致しました。
 今回の事業では、小学生14名の参加を得て、計10回の講習会を開催しました。初回は、県花である紅花や笹などを使った七夕アレンジ、その他、朝霧草やエノコロ草などの野の花を使ったアレンジ、観葉植物、木の実を使ったアレンジ、氷室杉を使ったクリスマスアレンジ、松や南天、葉牡丹を使ったお正月アレンジ、また、最後の回では、老人施設でお年寄りの方と一緒に桃の花を使った雛祭りアレンジなどを行いました。

事業の成果と感想

子どもたちからは、たくさんの花の名前を覚えられてよかった、家の人から褒めてもらってうれしかった、飾る花にもいろんな願いが込められているんだなと思った、などといった感想が聞かれました。最初のころは戸惑っていた子供たちも、最後の回ではお年寄りの方に教えている微笑ましい姿も見られました。自然豊かな山形ではあるけれど、大切に守っていかなければ簡単に崩壊してしまいます。子供の頃から花や自然に接し興味を持つことにより、環境に対する認識も高まるのではないかと思います。今回、子どもの心の根っこにその小さな種を植えることができたのではないかと感じています。その種が芽を出し花を咲かせ、生花の消費拡大や生産者の増加へとつながっていくのではないでしょうか。小さな一歩ですが、「継続は力なり」。これからも活動を続けていきたいと思っています。

公益社団法人日本フラワーデザイナー協会山形県支部 公益社団法人日本フラワーデザイナー協会山形県支部 公益社団法人日本フラワーデザイナー協会山形県支部