事業の内容

 山形市には、レトロで魅力的な歴史的建造物が数多く残っていますが、程なく解体・消滅を待つだけの建物も多くあります。一方で伝統的な生活文化は数多く息づいており、それらに触れたい山形在住の外国人も増えています。このことから、山形の素敵な歴史的建造物の中で山形市民と在留外国人とが一緒に伝来の生活文化を学びながら親睦を深め合い、山形に住む魅力が高められ、参加者がSNSの発信により、遠く故国に伝えられることにより、山形市民の間でも山形の古建築の評価の向上が期待されることと考え、このプロジェクトでは4箇所の古建築(洋風の旧西村写真館、旧古民家CASA de YOSHI、旧山寺ホテル、土蔵建築の逢いの蔵)を会場に、風呂敷文化、山形の日本酒文化、着物着付け、おにぎり作りを学ぶ事業を実施しました。

事業の成果と感想

 外国人参加者は最多8人、国籍も6か国に及び、彼らの間での国籍を越えた交流も重なり、同様の講習会の開催を期待する声が寄せられるほどでした。山形市民の参加者とともに地元の個性的な古建築の独特の雰囲気に浸りながら和気あいあいに生活に根差した和文化学習はたいへん得難い体験で、“山形”が忘れがたいものになったようです。

山形歴史たてもの研究会 山形歴史たてもの研究会