今日の温暖化現象は、急速に進行しており、結果として地球上の至る所で災害が多発していることから、温室効果ガス削減の取り組みが急務となっています。特に最近は、豪雨による災害が非常に顕著です。
今回の事業の目的は、子ども達をメインターゲットとした、地球温暖化と自然災害に関する知識の普及・啓発及び人材育成です。地球温暖化と自然災害の間には密接な因果関係があることを踏まえ、座学や実験、現地視察による研修会を通して地球温暖化現象と自然災害発生の原因に関する基礎的知識の習得を目指しました。具体的な内容は次のとおりです。
①過去の地震動による構造物の被害状況、②地震動に依る地盤の液状化、③模型を用いた洪水のメカニズム、④建築物の生産に消費されるエネルギー、⑤災害時の病気の予防・管理、⑥最上川氾濫の現地視察
参加者には、地球温暖化と自然災害の密接な因果関係について、正しい教育に基づいた知識の習得と理解、個々の意識改革が重要であることを、ある程度ご理解いただけたと思っています。
参加者からは、「過去の災害が生かされていないと痛感した」「温室効果ガス削減の重要性が多少理解できた」「災害時の医療に関して少し理解できた」「洪水の実験は勉強になった」「氾濫の現地視察は勉強になった」等の感想をいただきました。
地球温暖化と自然災害(防災)は非常に難しい問題が多いことから、一般的には関心度が高くありません。したがって、普及・啓発及び人材育成等の取り組みが急がれます。