聴覚障害児にとっての「合理的配慮」とは何かを体感してもらうことを目的に、「繋(つな)がる・伝わる・育ちあう~聴覚障害児の言葉と心を学ぶセミナー~ in やまがた」と称し、全編手話による映画の上映会、東北福祉大学の大西孝志教授を迎えての講演会、参加者らによる座談会を、山形市総合福祉センター交流ホールを会場に開催しました。
上映会は、聴覚障害者との接点のない方にその実態を体感してもらう事を目的とし、講演会は聴覚障害児の言葉と育ちについて知っていただき、座談会は意見交換を通して更に理解を深めることを目的としました。
チラシ・ポスター配付、SNS、マスメディアなどを通じて呼びかけた結果、三部合わせておよそ130名の方に参加いただきました。保護者や保育施設、また支援施設の方など、聴覚障害児に関わる様々な立場の方に来場いただきました。
「聴覚障害の方の視点が初めて分かった」、「ろう児の言葉の習得の難しさを痛感した」などの意見を寄せて頂きましたが、今回のセミナーで理解を深め、それぞれの立場で、観て・聞いて・話していただいたことが、本事業の目的<合理的配慮とは何か>を体感する第一歩となったと思っています。
「勉強になった」、「またこのような会を開いて欲しい」といった前向きな意見を多数いただききましたので、今後も聴覚障害児とその家族・そして地域の連携推進を目指し、より多くの関係者で構成された「早期療育連絡組織」の設立に向けた提案を続けて行きたいと考えています。