事業の内容

長谷堂城跡公園に、「史跡あふれるまち・山形長谷堂城跡案内板」を制作・設置・寄贈しました。
1600年(慶長5年)にこの地で繰り広げられた「慶長出羽合戦(長谷堂城の合戦)」について、その経緯とこの合戦の結果が、それ以降の山形の都市形成に与えた影響への解説が、この案内板の主な内容となっています。
関ケ原の戦いと同時期に発生したこの戦いは「北の関ケ原」とも呼ばれ、徳川方・最上義光と豊臣方・上杉景勝との激戦は最上軍の勝利となり、結果、徳川家康は最上義光のその戦功を賞賛し、33万石の大加増をもってそれに応え、最上義光は所領57万石という全国でも5番目の大大名となりました。このことは大領の城下町・山形の近世から今日まで連綿と続く山形の都市形成の起因となる郷土史上重要な出来事となりました。
この地の歴史遺産を多くの市民や観光客、学童・生徒に知っていただくとともに、郷土史への興味を喚起し、造詣を高めることの一助となる仕上りになっています。

事業の成果と感想

この案内板の編纂にあたり、多くの郷土史研究家・有識者の方々の協働・協力をいただき充実した内容あるものとなりました。
また、この案内板は周囲の景観との調和も整い、その内容とともに四季折々、長谷堂城跡、同公園への来訪者が興味と目的を持って訪れる起因となることと期待します。この地でおよそ400年前に繰り広げられた「長谷堂城の15日間」が、山形のまちづくりの大いなるエポックメーキングとなったことを、広く市民のみなさんに知っていただくことをもって、この事業の本旨としたいと考えています。

芸創協会 芸創協会