
やまがた気仙沼会は2012年から、霞城公園で「東日本大震災復興支援 気仙沼さんま祭りin山形」を開いています。これまでは主に被災地の故郷の復興支援を念頭に置いてきましたが、これからは何か山形市民の役にも立ちたいと考え、企画しました。
気仙沼から語り部を招き、震災当時の状況を来場者に話していただく事業です。体験者から震災の生々しい話を聞くことで、自然災害の少ない山形の市民にも防災・減災の意識を高めてもらいたい、との想いを込めました。

9月23日、さんま祭り会場の一角に語り部コーナーを設け、30席の椅子を用意しました。招待した2人の語り部はそれぞれ約1時間、体験者だからこそ話せる事実を披露してくれました。震災の教訓として「災害時にはどうするか、約束事を家族で確認しておこう」、「普段から地域で助け合いの心を持とう」と呼びかけました。
来場された方は話に引き込まれ、中座する人はほとんどいませんでした。後ろで立ったまま聞き入る人も20~30人いました。悲惨な話に涙ぐむ方もおられ、その様子を見た時「防災・減災の意識を高めてもらいたい」という私たちの目的は達成されたのではないか、と感じました。
これからも語り部を招き、震災の実態と教訓を山形市民に伝えていくつもりです。それが、山形と気仙沼、三陸をつなぐ私たちの役割だと考えています。
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