山形県の調査によると、昨年度の若年孤立者(不登校・ひきこもり・無業者など)は、県内全域で約1,600人、村山地域では約700人存在しています。彼(女)らが支援にたどりつけない理由のひとつに、支援を受けることで「スティグマ(不面目・不名誉)を被りたくない」と感じていることが挙げられます。
そこで私たちは、当事者とその家族がスティグマを感じずにアクセスできる敷居の低い支援情報の広報ツールを開発するとともに、それを当事者につながる人びとに媒介してくれる人や場を開拓し、これまでつながれずにきた「見えない当事者」に支援情報を届ける社会的な回路を作り出す取り組みを行いました。
若年孤立者の支援情報を掲載した新たな広報ツールである支援情報冊子『ぷらっとほーむ入門2014』第1~3集(A5判、40~44頁、無料配布、計3,000部)の発行、支援情報CM(YBCラジオ・スポットCM:3月1日~15日)の放送を行い、広報活動を実施しました。その広報活動を進めるに当たっては、広報サポーター18名、広報スポット26カ所の方々の協力を得られたことから、従来はつながりが無かったメディア・コミュニケーションの回路を構築することができました。その成果が現われるのはもう少し先になると思われますが、引き続きフリースペースを構えながら、メッセージを受け取った彼(女)らが気軽に訪れてくれることを楽しみに待ちたいと思います。