私達が、支援を受けて取り組んできた事業は、美しい蔵王温泉を目指す「蔵王環境景観美化計画」の作成です。現在、蔵王温泉と山形大学人文学部は連携協定を結び、お互いの発展のために協力することになっています。私たちも山形大学人文学部の学生なりに計画を作って蔵王温泉の発展のために何か提案したいと考えました。そのため、蔵王温泉には延べにして40回以上も通い調査・検討を重ね、地元の環境美化運動にも参加しながら「未来の蔵王温泉の姿」を描いてみました。
計画内容につきましては、2月16日の蔵王温泉観光協会の役員会の席上で提案させてもらいました。その後、指摘事項を踏まえ補足調査を行い、一部訂正して3月7日に計画は完成し、蔵王温泉観光協会に提出致しました。
この事業を通じて蔵王温泉が現在抱えている課題・問題点が分かりました。また、従来の温泉とスキーという観光形態も再考する時期に来ていることも分かりました。さらに、何回も蔵王温泉に通うことにより地域住民との信頼関係ができました。その結果、4月・5月・6月の美化運動で改善すべきと提案したところは大分改善され、蔵王温泉の中で新たな美化意識が育ってきていることが感じられます。この事業の実施を通じて、蔵王温泉の環境美化意識の向上、さらには具体的な美化運動の実施に貢献できたものと思っています。