事業の内容

嗚呼山形自主上映会では、映画を通して世の中で起きていることや、私達が行ったことのない世界を伝え、戦争経験を語り継ぐことを目的として活動しています。戦後75年が経った今、戦争を経験した世代から話を聞く機会が無くなりつつあります。若い世代に今の生活が多くの犠牲の上にあることを知ってもらい、戦争で起きたこと、起こしたことを学び未来を考えるきっかけにしてほしいとの思いより、映画「タリナイ」の上映会を開催しました。
多くの犠牲は戦いによる負傷だけではありません。マーシャル諸島で飢餓という極限状態で最期を迎えた一人の兵士の日記から見えてくる景色と惨状を伝え、まだ多くの遺骨が戻らない現状に苦悩する遺族の思いを共有し語り継ぐ場を設けました。

事業の成果と感想

小学生から80歳代の幅広い年齢層の方にご来場いただきました。参加者からは戦争がもたらした被害者側の悲惨さや悲しみへの思いだけでなく、日本の加害者側の行為に対する悔恨の思い、作品を観て自分自身がどうあるべきか、自身の生き方や家族への想いなど、多くの感想をいただき、作品のテーマが心に強く伝わったと実感しました。
監督とのオンライントークでは、今もマーシャル諸島に残る日本語や映像にない部分などをおうかがいし、より作品への理解を深め、想いを共有することができました。
戦後生まれの世代が戦争を伝える時代になりつつある昨今、若い世代へ繋げる場として機会をいただきありがとうございました。今回いただいた皆さんの声を、今後も多くの方々に映画を通して繋いでいきたいと考えます。

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