山形市十日町地内の山形城祉外郭「三の丸」土塁跡遺構に、昨年度設置した「山形城跡 三の丸 観る・知る・学ぶ 案内板」に引き続いて「山形城跡 三の丸 まちなか史跡巡り 案内板」を制作・設置・寄贈しました。今回は昨年度のものから派生して、三の丸の取水、水利、山形五堰との関連、出入り口の構造等に考察を広げ、この場所を起点とした「やまがた まちなか史跡巡り」散策モデルコースの提案・案内等の内容に仕上がりました。五堰と山形市街・山形城などの古地図や現代図などの資料を利用し、市街地にある歴史遺産を、来訪者のみなさんがわかりやすい様に図示しながらの編纂になっています。
前年度に引き続き設置した案内板は周囲の景観との調和はもとより、内容も一層充実したため、市民のみなさんにとって郷土の歴史に大きな興味を持ってもらえるような作りとなりました。桜の名勝としての霞城公園内に復元中の本丸、四季折々に水を湛える二の丸、そして市内各所に遺構を残す三の丸、そして希少植物・梅花藻の生育地でもある山形五堰など、かつて国内最大級を誇った山形城の姿を現代と照らし合わせながら感じていただくとともに、広く市民のみなさんにご活用いただければありがたいです。