一昨年6月、山形市の事業として乾燥生ごみと野菜等の交換事業「生ごみやさいクル事業」がスタートいたしました。私たちは、山形市民の方々の家庭から出た累積約1トンの乾燥生ごみを回収し、自分達の畑にまいて、循環型の野菜づくりを行ってきました。一昨年末には、収穫した唐辛子を使用し完成させた、やさいクル加工品第一号となる「柚子こしょう 青・赤」を作りました。
そして、今後の交換事業の活性化をねらい、今回は生ごみやさいクル加工品を開発すべく、柚子こしょうを活用したやさいクル加工品第二号となる「柚子こしょうドレッシング 青・赤」の開発・製作を行いました。生野菜の交換だけではない生ごみやさいクル加工品分野を含め、市民の方々と共に生ごみのリサイクルをより楽しく有効活用するための「やさいクル読本」を作製することで、山形市民の方々に広く周知し、啓蒙啓発できるようにしました。
事業の成果として挙げられることは、資源の有効活用、地域循環型社会の意識の向上、生ごみやさいクル加工品をとおした市民の方々と行政、NPOが三位一体となった事業の再認識などです。狙いの一つであった加工品第二号となる柚子こしょうドレッシングの開発にあたっては、畑での作業や乾燥生ごみの回収などをとおして障がい者の方々の就労機会を増やし、加工品の営業や納品などの機会から地域への社会参加を進めることができました。ドレッシングはプチ・ノエル日下部シェフ監修のもと、山形市役所の地下売店で最初に試食販売をし、市民の方々から大変好評を得ることができました。
今後も加工品の幅を増やしていき、さらなる事業拡大と市民の方々に対するやさいクルの啓蒙啓発を進めていきたいと考えています。