山形市七日町の「水の町屋」は市内中心市街地の「ど真ん中」、御殿堰畔の複合商業施設として平成22年に完成しました。
伝統的な建築様式と由緒ある「蔵」と400年にわたり山形の生活をささえてきた「山形五堰・御殿堰」との調和による街なか観光の拠点、中心市街地のシンボルとして、開場以来、多くの市民や来訪者に親しまれています。
今回の事業は、昨年度の補助事業として行った山形まるごと館内の「人・街・歴史をつなぐ絵地図案内板」との継続性を勘案し、御殿堰畔のまち並みと堰に生育する「梅花藻」をテーマとした「五堰と梅花藻の街・やまがた」の案内看板を設置し、さらなる山形市の中心市街地活性化に当団体の活動目的の「芸術と技術の融合」の観点から寄与すべく、この事業を企画しました。
この案内図の制作は前述の昨年度補助事業との継続を旨とし、昨年同様、気鋭の活躍が注目される日本画家・中村哲叡(なかむらてつえい)氏の筆により、数度の現地取材のもと「堰畔史街梅花藻図」を制作、これを図案とした案内看板を作製し、水の町屋内への許可を受け、設置・完成となりました。
この設置場所は七日町商店街の中心に路面しており、施設の集客性とあいまって街なか観光等の利便性はもとより、図案本画の高い芸術性が広く市民の注目を集め、市街地活性化や街並み文化の向上に貢献できればと考えています。