私たち「（特活）山形の音楽活動を応援する会・Mプロジェクト」は，演奏会・発表会の主催／支援事業や音楽家・支援者交流促進事業を通じて、山形における音楽文化の更なる発展の力になろうと考え平成20年8月に設立された新しいNPOです。
この事業のきっかけは，脳溢血による半身不随から奇跡的に立ち直り、左手のピアニストとして活躍している舘野泉氏に感銘を受け、山形で氏のピアノを聴く機会を設けたい、そして地元の作曲家による山形をテーマにした新しい作品を弾いていただければ、と思ったことでした。その第一段階として、氏のご子息で山響で活躍しているヤンネ舘野氏を中心とする小規模な演奏会の開催と作曲のための募金活動、そしてピアノ作品の作曲委嘱を行うため、この事業を企画させていただきました。
11月2日（日）午後6時より喫茶店「瑳蔵」で開催した演奏会は、約50名の会場は満席となり、「蔵」という日本的な雰囲気の中、海外の演奏家を含むグループによる演奏で、親しみ易くも上質な雰囲気の演奏会となりました。再演を望む声も挙がり、今後の演奏会の良き前例になったと考えます。僅かではありますが作曲のための寄付もありました。続いて、新たに作曲する山形をテーマとしたピアノ作品を舘野泉氏に山形で演奏して頂きたい旨お願いし、3月28日には地元の作曲家に委嘱した作品「いのちの詩」も完成しました。これを舘野氏に山形で弾いて頂く機会を作るべく、引き続き活動を推進するつもりです。今後も小規模で親しみ易い演奏会が多く開かれるようになるといいと思います。また、山形に縁のある作曲家に素晴らしい作品があることも分かり、これからの演奏会で取り上げるように努めたいと思います。
