近年、様々な問題により子どもの居場所が失われ、不登校やいじめが社会問題化しています。そのため学校以外にも子どもが安心して参加することができる、地域社会における居場所作りが求められます。
当団体では、食卓を囲んだ地域の居場所作りのため、山形市鈴川地域で「すずかわみんなの食堂『おかわり』」を開催しています。令和元年度は山形市コミュニティファンドを活用し、子どもの社会性の教育の場や地域における世代間交流の場として食堂を運営しました。
ポスター・リーフレットの設置や食育イベント等の開催を通して、5家庭20名程度の地域の方と結びつき、食堂を利用いただいています。「子ども達が安心できる居場所」として食堂を提供することで、子どもが自己表現でき、ひとりひとりが持つ自主性や社会性、主体性等、豊かな人間性を育むことができました。また、調理や準備には地域の高齢者や主婦の方に参加いただき、生きがいややりがいの場となることで、子どもだけではない地域の居場所として機能しました。食事前後の準備、後片付けに子ども達が主体的に参加し、社会教育の場になるのと同時に、世代間の交流も進みました。
「すずかわみんなの食堂『おかわり』」は地域に開かれた食堂として、様々な人、様々な世代が繋がる場としての機能を高めてきています。