事業の内容
90年代まで学校問題の中心を占めていた「不登校」。2000年代に入ると「ひきこもり」「ニート」などの若者問題に行政や世間の関心が移行し、近年は「不登校」のために支援資源が割かれることが少なくなってきました。しかし、「不登校」当事者家族の苦しみは変わらず存在しています。折しも山形市とその近辺では、学校生活に関連して死を選ぶ児童・生徒が立て続けに現われました。「不登校」に照準した支援活動のニーズは確実に存在しています。 そこで本事業では、「不登校」当事者とその家族が、錯綜する支援資源についてのリテラシー(読解力)を手に入れ、自分たちに必要な支援に確実にたどりつけるようにするための学習支援情報誌として、『不登校入門:悩める家族におくる“不登校”の歩きかたガイドブック』(A5判、40頁、1,000部)を作成し、発行しました。 
事業の成果と感想
完成した冊子は、山形市内の各学校(小学校、中学校、高等学校)の保健室をはじめ、適応指導教室、NPO、公民館など、「不登校」当事者とその家族につながると考えられるさまざまな施設にお届けし、無料で配布してもらいました。また、冊子制作のすべての過程において、「不登校」に関わるさまざまな方々―当事者家族、理解ある教員、「不登校」体験者など―とつながることができました。このネットワークを活かして、取組みを更に拡張・深化させていけたらと思っています。
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