事業の内容
 成沢地区は、瀧山信仰の繁栄した時代に成沢口参道として賑わい、発展してきました。代表的な遺産に、国指定重要文化財の成澤八幡神社石鳥居があります。この石鳥居は、平安時代末期の造立と推定されており、他にも、瀧山仏教文化を伝える遺跡・遺物が点在しています。永徳元年(1381)に斯波兼頼の孫、兼義が成沢城を築城し、最上氏の軍事的拠点として重要な役割を果たし、最上氏改易にともない廃城となりました。  今回の事業では、こうした先人達が築いた歴史文化遺産、魅力あふれる自然環境を含めたマップ「すこたまたんとマップ」の作成と史跡の整備に取り組みました。今後の地域振興や郷土愛の一助になれば幸いです。
事業の成果と感想
 東北文教大学の学生との協働によるマップ作成は、学生達に成沢地区の文化・歴史・史跡等を座学や現地研修から取り組んでもらい、若い世代にも地 区の歴史文化などに興味を持ってもらうことができました。また、史跡周辺の歩道を歩きやすく整備したことで訪れた方々からは大変好評でした。  今後も「すこたまたんとマップ」を活用し、日本最古の石鳥居や成沢城跡等のガイドを実施し、また、山形市観光協会や各地区のコミセン等に配布し、広く周知してまいります。
成沢郷土史研究会 成沢郷土史研究会