本会では以前から、地域住民の防災に取り組む姿勢に危機感を覚え、防災力向上には防災意識の啓発と普及および災害時の対応が想定できるような人材の育成が急務であることを訴えてきました。
今回の事業は、座学による基調講演とパネルディスカッションの研修会で、①建築物の耐震安全性と地震動、②過去の主な地震災害の考察と教訓、③東日本大震災の被災地での課題等についての開催であまりした。さらに山形盆地断層帯が活動した場合を想定しての、地震防災の意識調査も実施しています。
今回の事業を通じ、私たちが自然災害と共存するためには、基礎知識の習得が重要であることを理解していただけたと推測しています。
過去の地震災害から学ぶ本当の教訓と言う課題で、いろいろな角度からの考察を試みたのが今回の事業ですが、参加者からの声は、「過去の災 害が生かされていないと痛感した」、「今後この問題をどのように継承していくかが課題」、「建築物の耐震設計が少し理解できた」、「いろいろな分野から防災について話を聞けたことが良かった」、「建築物等の被害は地盤に大きく影響することが理解できた」等でありました。
防災問題は難しい問題が多いため関心度が未熟であり、啓発活動と普及および人材育成等に早急に取り組む必要があります。今日、防災教育の機会が少ないことから、研修会の継続がさらに必要でますます重要になってくることと思います。
お金やエネルギ ーは、被災して困ってしまう人を減らすために事前に有効活用することが基本であると考えていますので、今後もこの活動を継続していきます。