私たちは、山形県内で大切に守り継がれてきた「在来作物」のドキュメンタリー映画を製作しました。映画では在来作物を育てている生産者の方々はもちろん、それを活かそう・守り伝えていこうと活動されている地域の方々にも取材を行いました。
そこで今回は、県内だけでなく世界の方々にも山形の在来作物の認知度を高めようという趣旨で、山形在来作物サミットを山形県に海外の方が多く訪れる「山形国際ドキュメンタリー映画祭」期間中に実施しました。サミットでは、これまで映画に関わっていただいた山形大学江頭宏昌准教授、「アル・ケッチァーノ」オーナーシェフ奥田政行氏、在来作物の生産者の方々をお招きしてトークショーを開催しました。
今回の事業では、普段は別々の場所で活動をされている在来作物の生産者や料理人の方に集まっていただき、それぞれの経験や知識を交えた在来作物のお話しをしていただくことができました。更に、トークの中で出演者同士の意見交換もあり参加者の方には興味深く聞いていただいたのではないかと思います。
また、出演者の奥田政行氏による在来作物を使用した料理の実演を行い、参加者の皆さんに試食をしていただくことで、聴く、見る、食べるという体験をしていただくことが出来ました。
普段は出演者のトークショーのみになるところを、今回は参加者へ在来作物料理のお振る舞いをすることにまで広げることができ、これによって山形の食文化と在来作物を参加者の方により強く知っていただくことができました。