超高齢社会を迎えた今、認知症は誰でもがなりえる症状といわれ、今後ますます認知症の人が多くなると予想されています。地域の方々が認知症を知り、理解することで、お互いが住み慣れたまちで安心して暮らし続けることができます。
そこで、そのひとづくり、地域作りのヒントとして、これまで長く京都西陣で地域医療に携わり、家族の会発足の声かけ人でもある、早川一光先生を迎え、10月11日、市内の大手門パルズで認知症理解の市民公開講座を開催しました。
当日は、68名の方にお越しいただきました。小走りで音楽とともに参加者に声をかけながら入場された講師の早川一光先生のバイタリティーに、参加者の皆さんはビックリされたようでした。長年、医師としての経験を持ち、ご自身も80歳を越えられた先生が「認知症は決して特別なものではない」といわれた言葉に感動された方もたくさんいたようです。先生は、参加者一人一人に握手し言葉をかけてエールを送られていました。アンケートにも「認知症が特別なものでないと分かった」「生きていることの素晴らしさや老いていくことの素晴らしさを学んだ」「また来年先生の講演が聞きたいなと思った」という感想がありました。
市民の皆さんにとって、認知症に対する関心は高く、ひとごとではないと考えていることが感じられました。これからも、より多くの方々に認知症を理解していただくために活動していきたいと思っております。