山形市の自然や環境、農業、地域の絆を小学生だけでなく市民の方々に理解していただくため、親子講座を開催しました。第一回講座の「災害対策」は「防災力ノート」を使用して学習しましたが、小学生は意識も高く、地震や水害に備える学びとなりました。地産地消の料理講座ではピクルス等の保存食や韓国料理作りに挑戦し、特別な調味料を使わない素材本来のおいしさや栄養をいかした料理が完成しました。第二回講座「山形市の農業」では、JAの選果場へ出荷の見学に行きました。特に山形市の花とセロリが東京市場で評価されているとのことでした。その後生産者の方から土のついたままの野菜を見せていただき、野菜の知識や活用法を学びました。
参加者からは「こんなにおいしい野菜を初めて食べた」、「花や野菜の栽培で山形市が高く評価されているのは市民として誇りである」等の感想をいただきました。環境や地域・農業を知ってもらい地域の絆を守っていただくことを目的に行った今回の講座でしたが、農業に関わる方々からお話を聞くだけでなく、実際に目で見て学ぶことで、子どもたちの農業への関心も高まったようでした。自然や農業のことをもっと知りたいとの声も多く、講座の回を重ねることが必要だと感じました。農業や環境は一度崩壊すれば回復が不可能になるため、地域の絆で守っていかなければと痛感しています。講師の先生の「山形の農業や農産物を愛してほしい」という願いを、この事業を通して市民の方や子どもたちに伝えられたのではないかと思います。
最後に、山形市・JA山形市・生産者・講師の先生にお礼申し上げます。