感性豊かな山形市民は、芸術や文学に対し深い興味と関心を持っていると思われますが、文学活動を高める具体的な動きが見えず、やや沈滞した現状に甘んじているのが山形市が抱える課題の一つではないかと考えています。私たちはこの閉塞した状況を何とか乗り越え、県都山形市が文化の香る華々しい都市に生まれ変わることを願い研究会を立ち上げました。幸い、本県が生んだ国民的作家「藤沢周平」の文学を私たちの活動の原点に据え、広く市民各層の方々が参画できる活動を模索し具体的運動を行なうことが出来ております。恒例として講演会や読書会、また文学ゆかりの地の現地探訪を企画・実施いたしております。
これらの活動によって多くの人々が「文学のすばらしさ」に触れることができればと願い、情熱を傾け「文化都市山形市」の実現に努力致しております。
この度の事業は、山形市民を対象に公園や文学散歩などを実施し、その成果として「文学の素晴らしさ,豊かさ」に触れる機会を提供できたと思っている。事業の成果として下記の事項が挙げられる。
○巾広い市民参加の講演会の成果として、「藤沢文学のすばらしさ」が理解され、山形市に文学活動の拠点として「(仮称)藤沢周平文学サロン」創設の企画会議が発足した。
○山形市周辺の歴史的史跡を地区の人や友人、知人とともに探訪したいとの機運が高まり市民の文化活動としての動きが出てきた(アンケートによる)。
○文学作品の「すばらしさ、豊かさ、面白さ」に感動したとの声が多く聞かれ、他の文学団体、芸術団体との連携・共同活動の動きが出てきている。
今後は、県都山形市に優れた文学発信の拠点を築く活動に取り組んで行きたいと考えている。