私たち子ども支援フェイスブックプロジェクトはSTART Tohokuと協力して山形県の中学生・高校生を対象に「石巻スタディツアー」を企画・運営しています。東日本大震災で影響を受けた被災地、主に宮城県石巻市へ案内し、参加者に被災地の現状を自らの五感で直接体感し学習していただくバスツアーです。
3.11から4年経った今、同じ東北でありながらも山形県に住む私たちは、震災に対する意識が薄れてきています。今回のツアーは、将来を担う若手の学生に、「復興」とどうかかわっていくべきなのか考える機会を提供し、自らが住む地域の「防災」「まちづくり」に還元することを狙いに企画しました。
今回のスタディツアーには14名の方々に参加していただきました。午前中は石巻市立湊第二小学校を訪れ、元教頭先生である語り部さんから、学校での津波被害、避難生活など当時の生々しいお話を聞きました。午後は石巻NEWSeeで、当時避難所に掲示されていた「6枚の壁新聞」を見ながら、石巻日日新聞の記者の方から震災当時の状況、防災に対する心構えを学びました。また、石巻のまちづくりを担い積極的に活動している現地の高校生との意見交換も行いました。
参加者の意見として、「予想していたよりも被害が大きかった」「石巻の人々の強さを感じた」「防災に対する意識を高められた」などの感想が挙げられました。これからも定期的にスタディツアーを行っていくことで山形の多くの学生に震災を身近に感じてもらうとともに、防災に関する意識を高めていただきたいと思います。