人口減少や高齢化により、手入れが行き届かなくなった地域の里山は、その景観や環境をいかに維持していくかが課題となっています。そこで、里山などの地域資源の保全と活用方法を探り、地区内外の住民の交流拡大による地域の活性化を図ろうと、柏倉地区の里山をフィールドとしてにぎわいづくり事業に取り組みました。
事業実施にあたっては、地元の皆さんだけでなく、大学生のボランティアなど、地区外の方からご協力いただきました。
10月5日(日)、山形市柏倉の明源寺に子ども連れや外国の方など地区内外から約30名が集まり、明源寺裏の竹林の伐採作業から、つゆ入れ・箸・樋づくりに取組み、流しそうめんを楽しみました。竹は切ること以上に運び出すことが大変で、肌寒い日ではありましたが、皆さん汗をかきかき作業していました。道具作りは大人も含めて夢中になり、いつの間にか人数分以上のつゆ入れや箸ができあがっていました。流しそうめんが始まると、地元の小学生がそうめん流しを手伝ったり、近所のおばあちゃんが「薬味がないから」と畑のネギを差し入れてくれたりと、それぞれが思い思いに交流の場を盛り上げてくれました。
12月31日(水)の大みそかは、同じく明源寺境内にて、伐採竹を材料に事前に作製したキャンドル200個を使い、キャンドルナイトを開催しました。夜の11時ころから点灯を始めたところ、急に降りだした雪のため、次々と灯が消えるトラブルに見舞われましたが、近所の子どもたちの手を借りながら点灯を続け、予定より少なくはなってしまったものの、訪れた方には喜んでいただけたようでした。
今回の事業により得られたノウハウを踏まえ、今後は活動場所・内容を広げ、より多くの地区内外の交流が図れるよう、取り組んでいきます。