事業の内容

PISAショック(OECD国際学習到達度調査における日本のランク低下)を背景に、言語力や読解力を育てる教育が始まっています。その中心として期待されているのが各学校に配置されている学校図書館や司書教諭ですが、山形市内の中学校においては、それらが十分に機能しているとは言い切れない状況です。ある先生によれば、「忙しすぎて図書館にまで手が回らない」「どんな本を薦めてよいか、わからない」ということでした。
そこで私たちは、学校図書館や司書教諭を支援するべく、中学生向けのおすすめの図書をテーマごとにまとめて紹介したチラシ(パスファインダー)を制作・発行し、教育現場で活用してもらおうと考えました。

事業の成果と感想

高等学校の学校司書など、選書の専門家のちからを借りながら完成させたパスファインダーは、「家族と住まい」「お金と経済」「環境問題」「犯罪と司法」「ジェンダーと性」「仕事と労働」「社会運動と政治」など、20テーマに及びます。これらを、市内の中学校17校の学校図書館(司書教諭)をはじめ、関連する教科の先生などにお届けし、次年度以降、さまざまな場面で活用してもらう予定です。

また、事業を通じて生まれた人びとのネットワークを活かしながら、随時パスファインダーの続編を制作し、教育実践の現場に継続して届けていきたいと考えています。パスファインダーに掲載した図書については貸し出しサービスも行いますので、お気軽にお問い合わせください。

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