コロナ禍と東日本大震災に向き合うドキュメンタリー映画鑑賞、ゲストトークを通じて、様々な災害に備えるヒントを提供しました。上映作品は山形市在住の岡崎孝監督の「平成から令和への道すがら、わたしが見たものは…」(2020年・59分)、「山形でカミュと一緒にアマビエに祈る」(同・30分)、「札幌、コロナ禍、オリンピック」(2022年・14分)、「東北の力 文化の力」(同・99分)の4本です。
令和6年能登半島地震の発生後約2週間という時期でもあり、東日本大震災の被災者支援団体関係者、山形県内に移住した被災者の方々などが数多く訪れてくれました。ゲストトークでは、阿部宏慈氏(山形県立米沢栄養大学・米沢女子短期大学学長)が学校教育の現場から、間裕美氏(山形市 恵埜画廊コーディネーター兼キュレーター)がコロナ禍関連の作品展を開いた立場からそれぞれ体験談を披露。上野寛氏(米沢市 避難者支援センターおいで事務長)と久保玲奈氏(岩手県陸前高田市 一般社団法人トナリノ防災伝承チーム)のお話と共に、参加者の心に強く響いたようでした。アンケートには「コロナ禍を乗り越えて東北復興に取り組む人々の姿が映し出されていた」「マスメディアと異なる貴重な視点の映画」などの声が寄せられ、作品解説書も好評でした。今回の事業に採択されたことで中身の濃い催しを実現できました。また、山形の監督の映画を紹介することで「ユネスコ創造都市やまがた」のPRにも貢献できたと考えています。