子育て、介護など、私どもの周囲で問題を抱えている人の数は相当に多いと思われます。そこで、カウンセリングの基礎知識を学ぶために講師をお招きし、カウンセリングの知識の普及とともに、悩める人の問題を解決するための対話の方法・技法などを実践を通して習得し、問題回復の援助を行おうと講座を企画しました。そのような活動から、少しでも住みよい明るい山形市をつくる一助になればと考えました。
実際の活動としては、7月21日と10月20日、山形カウンセリング研究会の会長をしておられた内科医後藤溶三氏をお招きし、精神分析及び傾聴カウンセリングの手法を学びました。続いて、12月7日~9日及び3月8日~10日の計6日間、東京カウンセリング研修センター理事長小河豊氏をお招きし、実際の苦しみに即し、体験的にカウンセリングを学びました。
参加者は開催につれて増加し、多くの方々に参加していただくことができました。はじめは、ただ聞くことが多かった参加者の方も、回数を重ねるごとに質問が多くなってくるなどの変化が見られました。また、ひとりひとりが抱えている悩みも語られ、カウンセリングの実際が目の前で展開されました。カウンセリングを体験・習得していただき、問題解決の糸口をつかんでいただけたと感じています。
これからも、折を見つけてはこうした研修会を開催し、身近にいる悩みを抱え苦しんでいる方々の課題解決に積極的に関わっていける人を育成することで、住みよい山形市をつくっていきたいとの思いを強くしました。