障がい者の方が、車いすでどこにでも外出できるためには、歩道がバリアフリーであることが必要です。しかし、市内の歩道は、車いすで移動する障がい者の方にとっては、「でこぼこや段差」「急な斜面」など、危険な箇所が多くあります。この事業はそのような危険箇所を車いすの利用者の目線からチェックし、情報を冊子にまとめ、皆さんに情報公開し、市内の道路環境の整備を促すことが目的です。
そのため、「西バイパス吉野屋~嶋地区方面まで」「霞城公園~山形駅周辺」「久保田・春日町・上町周辺」「下条町周辺」「霞城セントラル」の5箇所を選び、バリアフリーチェックを行いました。
今は、大型スーパーやお店にも、スロープや障がい者用トイレが少しずつ増えていますが、まだまだ足りません。また、山形は、歩道に雪が積もると車いすで移動できなくなります。このように自力での車いすの移動について、様々な問題があることを再確認しました。重度障がい者が安心して外出できるようになれば、もっともっと行動が広がります。
情報冊子の中では、車いすの目線で、道路の段差以外にも普段の生活では気づきにくい、信号の変わるタイミングや歩道を狭くしている電柱など、危険箇所を写真入りで説明しています。この冊子は、福祉関係者をはじめ、JRや山交バス、図書館、山形市内の全小中学校などに配布しました。ご覧になった方が、誰もが住みやすい街づくりに参加してもらえれば良いと考えます。そうすることで障がい者だけでなく、高齢者や妊婦さん、子どもたちも安心できる社会をつくりあげることができると思います。